SDGs （Sustainable Development Goals）とは、2015年9月の国連サミットで193の加盟国により採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
「誰一人取り残さない」という共通理念のもと、貧困、飢餓、不平等、気候変動など、地球規模で直面する課題を解決するために、17のゴール（目標）と169の具体的なターゲットが設定されています。

出典：国際連合広報センター
参考：農林水産省「SDGsの目標とターゲット」

17のゴールの関係性

17の目標の関係性を分かりやすく示した「SDGsウェディングケーキモデル（下図）」は、17の目標を「経済」、「社会」、「環境」の3つの階層に分類し、17の目標が相互に関連し合い、依存していることを意味しています。
「環境」は、海や森林などの自然環境や気候変動に関する目標が含まれており、社会や経済の土台となります。ウェディングケーキの中間層にある「社会」は、私たち人間が不自由なく生活し、働けるような世界を作るための目標が含まれています。「経済」は、社会で働く人々の働きやすさや人や国に対する差別や偏見をなくすことで、国や世界の経済発展に関する目標を示しています。
つまり、持続的に経済活動を続けていくためには、経済の下にある「社会」、社会の下にある「環境」に配慮して取り組む必要があるということを教えてくれています。
また、ウェディングケーキの頂点には、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」があります。これは、国や企業、市民などが協力して、持続可能な社会を実現することを意味しています。
SDGsの目標を達成するためには、それぞれの目標を単独で達成するだけではなく、3つの階層の目標を総合的に達成していくことが重要なのです。

SDGsに取り組む意義

中小企業や小規模事業者がSDGsに取り組むことで、企業や事業所の社会的責任を果たし、自社のイメージを向上させるほか、持続的な成長も期待されます。
また、SDGsに取り組むことは、新たなビジネスチャンスの創出にもつながります。例えば、SDGsの目標達成に貢献する製品やサービスを開発・提供することで、新たな顧客や市場を獲得することができます。今や、中小企業や小規模事業者にとって、SDGsへの取り組みは、持続可能な経営に不可欠なものになりつつあります。